建設業経理事務士
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建設業簿記とは

簿記とは、「帳簿」を「記帳」し、その結果として、財務諸表を作成する一連の流れを指します。
では、建設業簿記と一般の簿記にはどのような違いがあるのでしょうか。
簿記には、大きく分けて、商品売買業向けの処理と製造業向けの処理の2つがあります。
商品販売業とは、販売する商品を仕入れ、それに値入をし、別なお客様に販売するような業種を指します。その典型は小売業でしょう。
製造業とは、製品と言われるものを作るために、製品の部品や素材を仕入、加工して一つの製品を完成させて、その製品を販売する業種です。
建設業は、後者の製造業に分類されます。
建設業では、請負と言われる方式で工事を受注します。つまり、お客様が欲しいと言われる成果物の注文を受け、それを材料や道具を使って人が組み立てて(製造)、お客様が思う製品(建物や道路など)を作るのです。
つまり、一般の簿記には、製造という概念が無いため、仕入れと売上が処理の流れとしてあり、それに付随して発生する経費を記帳し集計する作業で事足りるのですが、建設業では、一般の仕入れに当たるものが「製造」という項目に変わり、製造に要する経費(費用)は、工事原価として集計する作業が入るため、一般の簿記とは一味違ったものになります。

第一問 仕訳

これまでの例をみますと、第一問では仕訳問題が6問出題されます。配点は24点、仕訳は簿記の基礎中の基礎、つまり、これができなければ簿記会計はできないといっても過言ではないものです。
仕訳を覚えるための前提として、 1.勘定科目名を覚える。 2.勘定科目の類型(資産科目か負債科目かの類型です) 3.資産・負債。費用・収益がそれぞれにどちらにあった時に増えて、どちらにあった時に減るのかを覚えておく必要があります。 上記を抑えることができれば、ここは満点間違いなしです。

第二問 知識概要問題

これまでの例で見ますと、第二問は問1と問2に分かれ、それぞれに簿記の基礎知識を問う問題となっており、配点は20点となっているようです。
科目を挙げ、その要素を問う問題だったり、取引の種別を問う問題だったりとしますが、上記の項目1~3を抑えておくことで半分はクリアでき、残りの半分は簿記会計の流れを確認することで解答は可能であろうと思われます。


第三問 合計試算表

これまでの問題を見ますと、第三問は合計試算表の問題になっております。仕訳の判断はもとより、集計が重要な要素となります。しかし、合計試算表の場合、貸借があいますので、そこでの検算もできるため、第一問に見られる、基礎能力がついていれば、問題はないと考えます。第三問の配点は30点と高いですので、漏れのないようにしたいものです。


第四問 精算表

最後は精算表です。初めは書くところも多そうで、よくわからないという印象があるのですが、基本的な仕組み(前述の科目毎にどこにプロットされるかをおさえる)が理解できると意外に簡単に点数に無杉つきます。ここでは、新たに整理記入なるものが登場します。これは云わば、これまでの記帳で誤りがあったり、記帳が漏れていたもの、あるいは不足しているものが問題として表示され、それに沿って解答するものでそんなにややこしいものではありません。したがって、確実な点数配点をもらう意味でもやはり仕訳が重要ということになります。





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