為替予約(振当処理1)
1.為替予約の振当処理に係る仕訳は以下の要領で行う。
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直物レート |
予約レート |
取引日/1月10日 |
(1)79円 |
(5)77円 |
予約締結日/2月1日 |
(2)78円 |
(6)76円 |
決算日/3月31日 |
(3)76円 |
(7)73円 |
決済時/5月31日 |
(4)74円 |
(8)71円 |
Point:為替予約勘定は使用しない
【予約締結時】為替予約額:$100の場合
(1)取引時と予約時の差額は当該科目(売掛金・買掛金等)を相手に「為替差損益」勘定を用いて仕訳を行う。(1)-(2)
※これを直直差額と云ったりする。
例)売の場合:
借方 |
金額 |
貸方 |
金額 |
為替差損益
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100
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売掛金 |
100 |
例)買の場合:
借方 |
金額 |
貸方 |
金額 |
買掛金
|
100
|
為替差損益 |
100 |
(2)予約日の直物レートと予約日の予約レートの差額を当該科目(売掛金・買掛金等)を相手に「前払費用・前受収益」を用いて仕訳を行う。 (2)-(6)
※仕訳(為替差損益)の判断
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(2) < (6) |
(2) > (6) |
買予約 |
前払費用/買掛金 |
買掛金/前受収益 |
売予約 |
売掛金/前受収益 |
前払費用/売掛金 |
例)売の場合:
借方 |
金額 |
貸方 |
金額 |
前払費用
|
200
|
売掛金 |
200 |
例)買の場合:
借方 |
金額 |
貸方 |
金額 |
買掛金
|
200
|
前受収益 |
200 |
【決算時】
(3)決算時は、前払費用・前受収益の期間経過分を「為替差損益」で処理する。
期間経過分:総期間4か月(2月1日~5月31日)から当期分(2月1日~3月31日)
を費用処理する。
例)売の場合:200×2/4
借方 |
金額 |
貸方 |
金額 |
為替差損益
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100
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前払費用 |
100 |
例)買の場合:200×2/4
借方 |
金額 |
貸方 |
金額 |
前受収益
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100
|
為替差損益 |
100 |
【決済時】
(4)決済時は直物レートではなく、予約日レートで処理をする。
併せて、未処理の前払費用。前受収益を精算する。
例)売の場合:
借方 |
金額 |
貸方 |
金額 |
現金預金
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7,600
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売掛金 |
7,600 |
為替差損益 |
100 |
前払費用 |
100 |
例)買の場合:
借方 |
金額 |
貸方 |
金額 |
買掛金 |
7,600
|
現金預金 |
7,600 |
前受収益 |
100 |
為替差損益 |
100 |
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