精神保健福祉士過去問


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精神保健福祉援助技術(事例2)

次の事例を読んで、問題72から問題74までについて答えなさい。
〔事例〕
 Aさん(女牲、48歳)は、短期大学卒業後、親の勧めで見合い結婚し、2児をもうけた。夫は大手企業に勤務し、結婚当初より出張が多く、Aさんは育児と家事を中心とした生活を送っていた。38歳時に、夫が海外に単身赴任となり、Aさんは飲酒で寂しさを紛らわすようになった。そして、時間に関係なく、夫に帰国を求める電話をするようになった。夫はAさんの飲酒を理解できず、電話にも応じなくなった。2年前、長男が海外に留学し、翌年には次男が就職に伴い社員寮に入った。一人暮らしとなったAさんは食事も余りとらず、連続飲酒が始まった。次男が久しぶりに帰宅すると、家の中は酒臭がひどく、極端にやせたAさんを見付けた。次男がAさんに声をかけても反応が鈍いため、アルコール専門病院に連れて行った。診察の結果、アルコール依存症と診断されそのまま入院となった。
 1週間後、解毒治療により離脱症状が治まったAさんは、主治医からアルコールリハビリテーションプログラム(以下、「ARP」という。)を勧められt今後の入院生活のことは医療相談室に相談するように言われた。Aさんは自分を病気と認めておらず、入院治療に不安があった。そのような中で、医療相談室のB精神保健福祉士はAさんと何度も面接を行った。(問題72 )
 その後、Aさんは、退院者がリーダーをしている院内の自助グループに、B精神保健福祉士に付き添われて初めて参加した。(問題73)
 AさんのARPも終わりに近づき、退院に向けた準備をするため、B精神保健福祉士はAさんの次男も交えて面接を行った。Aさんは、自分は一入暮らしで再飲酒に対する心配があると話した。次男は自分もアルコール依存症に関する知識を持ちたいし、母親の再飲酒を防ぐためにできることはないかと尋ねた。そこで、B精神保健福祉士は、Aさんに地域にある断酒会の利用を勧め、次男と一緒に見学するよう提案した。(問題74)




問題72 次のうち、この面接におけるB精神保健福祉士の支援として、最も適切なものを一つ選びなさい

1 スクリーニングテストを実施した

2 喪失感を克服するよう助言した

3 生活態度の改善点を指摘した

4 セルフモニタリングを行った

5 心理教育への参加を促した

解答:1. 、2. 、3. 、4. 5.    


問題73 次のうち、この時点におけるB精神保健福祉士の支援としてt適切なものを一つ選びなさい

1 リーダーにAさんの横に座るように依頼した

2 Aさんに入院の不安を語るように勧めた

3 メンバーにAさんの参加目的を伝えた

4 リーダーにグループの決まりごとを伝えるように依頼した

5 メンバーに女性のグループをつくるように提案した

解答:1. 、2. 、3. 、4. 5.    


問題74 次のうち、B精神保健福祉士が利用を勧めた理由として、適切なものを一つ選びなさい

1 次男も一緒に参加できる

2 Aさんの名前を言わなくてもよい

3 定期的な仲間の訪問がある

4 Aさんの飲酒のコントロールを依頼できる

5 低額な利用料で参加できる

解答:1. 、2. 、3. 、4. 5.    

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