建設業経理事務士
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取引の区分を見分ける

企業会計は、企業の一定時点(貸借対照表日)の財政状態及び一定期間(会計期間)の経営成績を表すためのものです。
財政状態を表すために「貸借対照表」が作成され、経営成績を表すために「損益計算書」が作成されます。
取引は儲けあるいは損失を生み、その結果として、財産が増減するわけです。
取引の中には、簿記上の仕訳を行いますが、取引が主に現金で行われたり、あるいは、全く財産が動かなかったり、利益に直結する取引だったりと様々な形での取引があります。
ここでは、大きく分けて5つの取引を見てみます。

現金取引→現金を介して取引される内容です。したがって、借方、或いは貸方に現金という勘定科目がくることになります。つまり、現金が動くという取引を表します。

交換取引→交換取引とは、貸借対照表の中に含まれる勘定科目同士の取引を指します。つまり、資産、負債、資本の増減に関係する取引であり、単に財政状態の構成が変わる場合の取引を指します。

損益取引→損益取引とは、読んで字のごとく「損」つまり、費用の発生や「益」つまり、利益の発生に起因する取引が含まれます。

混合取引→混合取引とは、文言が表すように、上記の取引が混在した取引となります。

振替取引→振替取引とは、現金の動きがない取引を指します。

※このような取引の判定は第28回に出題されておりますのでチェックの必要があると思われます。



問1:次の各取引は、交換取引、損益取引、混合取引のどれに属するか、それぞれに答えてください。
1 当座預金に決済用の現金を預け入れた。
2 事務員に給料を現金で支払った
3 銀行からの借入金の返済金(利息含む)が当座預金より引き落とされた。


問2:次の各取引は、交換取引、損益取引、混合取引のどれに属するか、それぞれに答えてください。
1 工事が完了し工事代金を、同店振出の小切手で受取った。
2 建設機械を購入し、代金は小切手で支払った
3 工事の外注を依頼し、代金を、小切手で支払った。。


問3:次の各取引は、交換取引、損益取引、混合取引のどれに属するか、それぞれに答えてください。
1 借入金を現金で支払った。
2 郵便切手を購入し、現金で支払った。
3 土地を買い入れ、代金を小切手で支払った。


問4:次の各取引は、交換取引、損益取引、混合取引のどれに属するか、それぞれに答えてください。
1 事務用机・イス一式を購入し、小切手を振り出して支払った。

2 借入金の返済として利息と元金が当座預金より引き落とされた。
3 土地の賃借料を、現金で支払った。


問5:次の各取引は、交換取引、損益取引、混合取引のどれに属するか、それぞれに答えてください。
1 工事材料を買い入れ、代金は現金で支払った。

2 借りていたお金の内金として、元金のみを現金で支払った。
3 得意先へ小切手を振り出して貸し付けた。



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