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総合問題




総合問題 (1)


次の事例を読んで,問題109から問題111までについて答えなさい。

〔事例〕

 Hさん(80歳,男性)は,娘には老後の心配をかけたくないと考えて,2年前に夫婦で軽費老人ホームに入所した。物静かな性格で賑(にぎ)やかな場所は苦手である。身の回りのことは自分でできる。 10年前に糖尿病(diabetes mellitus)にかかり,毎日,朝食前に自分でインスリン注射をしている。半年前,妻が突然亡くなった。妻がいるころは,妻と一緒に散歩をしたり,妻が食事にも気を配ってくれていたので血糖値は安定していた。妻の死後は自己注射を介護職が見守っている。



問題 109 Hさんは介護職に,「妻が亡くなった直後は,いろいろと忙しくて寂しいとは思わなかったが,半年たった今ごろになってとても寂しくなり,自然に涙が出たりする」と言った。
H さんに対して介護職が行うグリーフケア(grief care)として,最も適切なものを 1つ選びなさい。

1 Hさんと相談して,思い出話ができる人たちに集まってもらう。

2 悲しみは時間とともに消失するので,そっとしておく。

3 悲しみは糖尿病(diabetes mellitus)には影響しないので,そのままにしておく。

4 少しでも早く立ち直ってもらうために,娘の家に行くことを勧める。

5 元気を出してもらうために,カラオケ大会を開く。

解答:1. 、2. 、3. 、4. 、5.    


問題 110 さらに2か月後の定期受診のときに,医師はHさんに「血糖値が高くなってきているので注意してください」と指導し,同行した介護職には「合併症に気をつけて観察してください」と言った。

 Hさんの日常生活の中で,合併症の早期発見のために,介護職が観察すべき視点として,最も適切なものを 1つ選びなさい。

1 小刻み歩行の有無

2 視力の低下の有無

3 不眠の有無

4 嗅覚の低下の有無

5 聴力の低下の有無

 
解答:1. 、2. 、3. 、4. 、5.    


問題 111 受診後Hさんは,「できるだけ自分で健康管理をして,ここで生活していきたいので協力してほしい」と介護職に話した。介護職が行った支援として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 運動をしていたので励ました。

2 部屋の掃除を頼まれたが断った。

3 仲の良い利用者と間食をしていたので,その場で注意した。

4 インスリン注射の見守りを中止した。

5 妻のことは何も話さないようにした。

解答:1. 、2. 、3. 、4. 、5.    


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