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総合問題




総合問題 (2)


次の事例を読んで,問題112から問題114までについて答えなさい。

〔事例〕

 Jさん(84歳,男性)は,20年前に脳梗塞(のうこうそく:cerebral infarction)を発症し,後遺症で軽度の左片麻痺(ひだりかたまひ)となった。屋内では, T字杖(じつえ)を使用すれば歩行できるが,転倒するのが心配で,ほとんど外出しなかった。
 1年ほど前から,夜よく眠れない,通院する曜日を問違える,薬を飲み忘れるなどの状態になり,血管性認知症(vascular dementia)と診断された。半年前から夜間の不穏状態や妻への暴力行為がたびたび出現するようになり,妻が介護しきれなくなって, Jさんは介護老人福祉施設に入所することになった。
 入所後も施設内はT字杖(じつえ)を使用して,歩行は可能であった。しかし,慣れない場所で,より不安が強くなっているようすであった。



問題 112 J さんは入所後,トイレと食堂へ行くとき以外は居室から出てくることが少なくなり,周りの利用者と話すこともなくなってきた。その後,食堂へも行かなくなり,ベッドで食事をするようになった。
介護職の対応として,最も適切なものを 1つ選びなさい。

1 身の回りのことは 1人で行うように励ます。

2 居室を出るように,何度も促す。

3 今の生活についての思いを聴く。

4 寝食分離について理解できるように,説明する。

5 J さんの希望どおりにする。

解答:1. 、2. 、3. 、4. 、5.    


問題 113 J さんは妻との面会には穏やかに接する日と,暴力的な行動をとる日がある。このようなJさんの症状に関する次の記述のうち,最も適切なものを 1つ選びなさい。

1 認知症(dementia)の人に共通してみられる。

2 この症状を中核症状とよんでいる。

3 本人の身体的な要因や,周囲の状況が影響を与える。

4 この症状は認知症(dementia)が進行しても変化しない。

5 認知症(dementia)の初期症状に起こりやすい。

解答:1. 、2. 、3. 、4. 、5.    


問題 114 J さんは入所後2か月を過ぎても周囲とのかかわりはほとんどないが,「若いころは空手の指導者もしていた」と明るい表情で介護職に自慢することがある。現在の生活を改善するための介護職の対応として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 ポータブルトイレの利用を勧める。

2 部屋替えを行う。

3 べッドの配置を変える。

4 施設での集団プログラムへの参加を促す。

5 特技を活かしたレクリエーションを企画する。

解答:1. 、2. 、3. 、4. 、5.    
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