【No. 36】トンネルの山岳工法における補助工法に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか
(1)脚部補強ボルト、パイルによる工法は、上半盤支保工接地部の応力集中の緩和や下半掘削時の地山崩落防止などを目的として採用されるが、打設時に穿孔水で地山を乱し、逆効果となることがあるので穿孔方法には十分注意する必要がある。
(2)パイプルーフ工法は、特に天端部の安定性確保や地表面沈下対策などに採用されるが、一般に大きな設備を要し、工期と工費ともに大きいので採用にあたっては十分な検討が必要である。
(3) 充てん式フォアポーリング工法は、天端の崩壊や崩落対策として一般的であり、先受け材として10m以上の鋼管が使用され、掘削断面形状の変更や施工機械設備の変更を伴う場合がある。
(4) 水抜きボーリング工法は、先進ボーリングにより集水孔を設け排水を行う方法であり、一般的に多く利用されているが、未固結な地山の場合では水と一緒に土粒子を抜かないように十分注
意する必要がある。
|