共通科目
専門科目
過去問サイト
問題21 精神保健福祉士の役割に関する次の記述のうち,正しいものを1つ選びなさい。
1 精神保健福祉士法に規定されている役割は,相談・助言・指導の3つである。
2 医療機関等におけるチームの一員として医師の指示のもと,治療中の精神障害者に対する相談支援を行う。
3 エコロジカル視点では,精神障害者を環境の中の人ととらえ,人と環境の交互作用の接点に介入する。
4 精神保健福祉士法の改正によって,相談援助の業務が地域相談支援に集約されることとなった。
5 長期在院の統合失調症患者の社会復帰(地域移行支援)を担うことが役割であったそうが,現在は繰(そう)うつ病やうつ病患者の復職支援に変化した。
問題22 国際ソーシャルワーカー連盟(IFSW)のソーシャルワークの定義(2000年)に関する次の記述のうち,正しいものを 1つ選びなさい。
1 「定義」において,人権と人間の福利(ウェルビーイング)がソーシャルワークの拠り所とする基盤であると記されている。
2 「解説」において,ソーシャルワーカーは,個人,家族,コミュニティの人びとの生活を変革するために,人々の良きパートナーであると記されている。
3 「価値」において,ソーシャルワークは博愛主義と社会改良主義の理想から生まれたと記されている。
4 「理論」において,長きにわたる多くの先人たちの経験に基づく知識体系にその方法論の基礎を置くと記されている。
5 「実践」において,ソーシャルワーク実践の優先順位は,文化的,歴史的および社会経済的条件によって相違が認められることが記されている。
問題23 精神保健福祉士国家資格成立に至るまでの精神科ソーシャルワーカーの歴史に関する次の記述のうち,正しいものを 1つ選びなさい。
1 1948(昭和23)年に,精神科ソーシャルワーカーの前身である社会事業婦が,都立松沢病院に初めて配置された。
2 1964(昭和39)年に,日本精神医学ソーシャル・ワーカー協会が設立された際,構成員の所属先は,3分の1が医療機関であった。
3 1965(昭和40)年の精神衛生法の一部改正で規定された精神衛生相談員に,任用対象者として,大学で社会福祉に関する科目を修め卒業した者が含められた。
4 1973(昭和48)年に提起された「Y問題」を契機に議論が重ねられ,「精神障害者の全人的復権」が日本精神医学ソーシャル・ワーカー協会の目的に位置づけられた。
5 1983(昭和58)年の宇都宮病院事件を契機に,精神保健福祉士法が制定され,精神科ソーシャルワーカーが国家資格化された。
問題24 事例を読んで,地域活動支援センターで働くB精神保健福祉士の対応に関する次の記述のうち,適切なものを 1つ選びなさい。
1 いつも退院直後の仕事で体調を崩しているので,「主治医の先生は,どう思われるかしら」と話した。
2 仕事をするには,朝,出勤できることが前提となるので,「生活のりズムが整わないと,朝がきついのではないかしら」と話した。
3 Aさんの気持ちや希望などを確認するために,「なぜ,一般企業で働きたいと思ったの」「どういう仕事がしたいのかしら」と尋ねた。
4 本人の希望を支えることが大事なので,「ハローワークには,障害者支援の専門家がいるので,すぐに連絡してみましょうか」と話した。
5 Aさんが体調を崩したら家族に負担がかかるため,「ご家族の意向を確認したいので,連絡を取ってもいいかしら」と尋ねた。
問題25 ノーマライゼーションに関する次の記述のうち,正しいものを1つ選びなさい。
1 デンマークで1950年代に設立された知的障害者本人の会であるピープルファーストの運動に端を発し,スウェーデン,アメリカ,カナダで発展した。
2 ノーマライゼーションの理念に基づき,1960年代から1970年代にかけて日本をはじめとした先進諸国では,急速に脱施設化の政策が進められた。
3 障害者が,障害のない人と変わらない普通の生活を送ることができるように,障害者を訓練し,社会に適応させていくことの重要性を唱えた理念である。
4 ノーマライゼーションの目的は,障害者を収容してきた施設を解体することである。
5 ニィリエ(Nirje,B.)は,「知的障害者の日常生活をできるだけ社会の主流となっている規範や形態に近づけるようにすること」とし,「8つの原理」を定めた。