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精神保健福祉に関する制度とサービス・事例問題
次の事例を読んで,問題70から問題72までについて答えなさい。
〔事例〕
Lさん(47歳男性)は,老齢厚生年金をともに受給している両親と暮らしている。Lさんは国立大学に入学した直後の19歳の時に,不安や焦燥感からX精神科病院を受診し,統合失調症の診断を受けた。その後,治療を継続しながら,大学を無事卒業した。ちなみに,在学中は公的年金制度のことを知らず,年金に加入していない。卒業後アルバイトが中心ではあるものの,これまで就労を継続している。なかでも22歳から5年間勤めたスーパーマーケットでは,健康保険・厚生年金保険にも加入していた。しかし,Lさんはこれまで人間関係で苦悩することが多く,両親は,「私たちの支えがなければ到底就労は難しかった」と振り返る。そのような折Lさんは「背伸びをしない暮らし方をしたい」と考え,5年前より,精神障害者保健福祉手帳の2級を取得した。そして,3年前より地域活動支援センターに通所するようになった。Lさんは,経済的なことをこれまで通院しているX精神科病院のM精神保健福祉士に相談をしたところ,年金や手当の活用を勧められた。(問題70)
Lさんは,一定の保障を得ることによって,気持ちが楽になるとともに前向きになった。そこで,ハローワークに行き,障害者の窓口ではなく,あえて一般の窓口で,月曜日から金曜日まで1日4時間の清掃の仕事の紹介を受けた。そして,ほぼ休むことなく,1年半仕事を続けた。このようにして自信をつけたLさんは,大学時代に学んだ経理の仕事への転職を目指し,惜しまれながらも退職した。Lさんは,たとえ時間がかかったとしても,今度は障害を開示し,そのことを理解してもらえる職場を探したいと考え,求職のため再びハローワークを訪れた。そして,ゆっくり求職活動をするために,まずは,使える制度の活用から始めることにした。(問題71)
Lさんと両親は,今後の暮らしにおいて,支出を抑える手立てはないものかと考え,M精神保健福祉士に相談をしたところ,それについてのアドバイスを受けた。(問題72) |
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