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問題36 精神保健医療福祉関連の法制度の変遷に関する次の記述のうち,正しいものを1つ選びなさい。
1 精神病者慈善救治会の働きかけにより精神病者監護法(1900(明治33)年)が制定された。
2 精神病院法が目標とした全道府県での公立精神科病院の建設が達成され,精神衛生法(1950(昭和25)年〉が制定された。
3 精神障害者も対策の対象に含めた心身障害者対策基本法(1970(昭和45)年)が制定された。
4 精神衛生法が精神障害者の人権に配慮した適正な医療及び保護を明示した精神保健法(1987(昭和62)年)に改称・改正された。
5 精神保健法が精神障害者社会復帰施設を法定化した「精神保健福祉法」(1995(平成7)年)に改称・改正された。
問題37 精神科ソーシャルワーカーの活動の歴史に関する次の記述のうち,正しいものを1つ選びなさい。
1 1960年代には,地域の中の住まいや居場所づくりの取組が全国で進められた。
2 1970年代には,精神衛生相談員として市町村の社会福祉担当部局への配置が進んだ。
3 1980年代には,退院を促進するために,精神科医療機関への配置が義務づけられた。
4 1990年代には,「医療観察法」が制定され,司法福祉の領域に参画するようになった。
5 2000年代には,精神保健福祉士がスクールソーシャルワーカーとして,活用されるようになった。
問題38 「精神保健福祉法」第5条に規定されている精神障害者の定義に関する次の記述のうち,正しいものを1つ選びなさい。
1 自傷他害のおそれのある者としている。
2 知的障害のある者を除くとしている。
3 障害及び社会的障壁により,生活に制限を受ける状態にある者としている。
4 精神疾患を有する者としている。
5 精神障害者保健福祉手帳の交付を受けた者としている。
問題39 2週間前からU精神科病院の開放病棟に医療保護入院しているKさん(19歳女性)は,思考の混乱が収まった実感がでてきて,退院したいと思っている。
1 退院には両親の許可が必要であると説明した。
2 行動制限最小化委員会で協議できると説明した。
3 主治医に代わって病状を詳しく説明した。
4 L精神保健福祉士も診察に同席できると説明した。
5 任意入院へ形態変更できると説明した。
問題40 精神科リハビリテーションに関する次の記述のうち,正しいものを1つ選びなさい。
1 精神科リハビリテーションは,入院患者の退院促進を目的とする精神医学の治療技法に位置づけられる。
2 精神科リハビリテーションにおける評価・訓練の目標は,日常生活動作(ADL)の改善である。
3 精神科リハビリテーションの二大介入とは,当事者の技能開発と環境的支援開発である。
4 精神科リハビリテーションは,急性期の症状が消失し,落ち着いた状態が続いていることを確認してから開始する。
5 精神科リハビリテーションの実施にとって,薬物療法は必要かつ十分な条件である。
問題41 精神科リハビリテーションの評価に関する次の記述のうち,正しいものを2つ選びなさい。
1 アセスメントとモニタリング,エバリュエーションの3つがある。
2 アセスメントは,効果の判定,欠点,将来予測及び今後の改善策を検討することである。
3 GAF(Global Assessment of Functioning)は,精神症状を含めた社会生活の全体機能を評価する。
4 職業能力評価尺度のフェイススケールは,面接による自己報告でチェックする。
5 職業レディネス・テストは,160の職業名についての興味や関心の有無を回答するようになっている。
問題42 精神科専門療法に関する次の記述のうち,正しいものを1つ選びなさい。
1 入院患者に対する作業療法では,パラレルな場を設定し,共通課題に取り組む中で対人交流の技能を高める。
2 入院患者に対するレクリエーション療法では,誰(だれ)でも参加できるプログラムを用い,集団での秩序だった行動を身につけさせる。
3 認知行動療法では,主観的な体験に解釈を加えることで洞察を促し,病的な行動の修正を図る。
4 社会生活技能訓練(SST)では,認知行動療法の技法を用い,宿題を課すことにより練習で得た技能の般化を目指す。
5 集団精神療法では,司会者が何を言っても良いと宣言し,参加者の自由な意見交換を促す。