精神保健福祉士過去問


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精神保健福祉相談援助の基盤



問題26 Cさん(53歳,男性)は学生時代から入退院を繰り返し,今回の入院も 10年にわたっていたが,ようやく退院することになった。

Cさんは身寄りもなく,親の遺産があったがそれも尽きようとしており,障害基礎年金が唯一の収入になる。

退院後の住まいとしては,担当のD精神保健福祉士の支援を受けてグループホームの入居を申し込んだ。

就労経験はないがいずれは働きたいという。

高血圧と糖尿病の持病があって,セルフケアが心もとない。

そこで, D精神保健福祉士はCさんの退院後の地域生活を支えるために,様々な機関との間で支援ネット・ワークを構築しておく必要性を感じた。

次のうち,この場合,退院後の生活に向けたケア会議への出席を求める行政機関の職員として,適切なものを2つ選びなさい。

1 福祉事務所の生活保護を担当する現業員

2 障害者虐待防止センターの担当者

3 保健センターの保健師

4 精神保健福祉センターの精神保健福祉相談員

5 ハローワークの精神障害者雇用トータルサポーター

解答:1. 、2. 、3. 、4. 、5.    


問題27 権利擁護に関する次の記述のうち,正しいものを 1つ選びなさい。

1 セルフアドボカシーとは,支援者が中立性を保ち,人道主義に基づき社会的犠牲者の擁護者となることをいう。

2 「精神障害者の生活は,その属する社会によって継続的に抑圧されており,また彼らを援助する専門家の行為によって抑圧がさらに助長されることが多い」と批判したのは,ラップ(Rapp, C.)である。

3 エンパワメントアプローチを提唱したのは,ソロモン(Solomon, B.)であり,カナダで重要な技法として発展した。

4 「私たちは『障害者』である前に人間だ」という主張はアメリカから始まった IL運動(自立生活運動)でのスローガンである。

5 パーソナルアドボカシーでは,発見機能,調整機能,変革機能,対決機能よりも,弁護及び代弁機能に特化して実践される。

解答:1. 、2. 、3. 、4. 5.    


問題28日本精神保健福祉士協会倫理綱領の「4つの倫理原則」に関する次の記述のうち,正しいものを 2つ選びなさい。

1 「クライエントに対する責務」として,「職務の遂行にあたり,クライエントの利益を最優先し,自己の利益のためにその地位を利用してはならない」と定めている。

2 「クライエントに対する責務」として,「クライエントの自己決定を尊重し,その自己実現に向けて援助する」と定めている。

3 「専門職としての責務」として,「所属機関がクライエントの社会的復権を目指した理念・目的に添って業務が遂行できるように努める」と定めている。

4 「機関に対する責務」として,「他職種・他機関の専門性と価値を尊重し,連携・協働する」と定めている。

5 「社会に対する責務」として,「人々の多様な価値を尊重し,福祉と平和のために,社会的・政治的・文化的活動を通し社会に貢献する」と定めている。

解答:1. 、2. 、3. 、4. 、5.    




問題29 精神保健福祉活動における多職種連携に関する次の記述のうち,正しいものを1つ選びなさい。

1 マルチディシプリナリ・モデルは,チームを構成する専門職の間に階層関係があり,各専門職のチーム内での役割は固定的であり,相互作用性も小さいところに特徴がある。

2 インターディシプリナリ・モデルは,役割固定性がいっそう低く,各専門職の役割代替が容認され,意図的に役割解放が行われる。

3 トランスディシプリナリ・モデルは,メンバー間の階層性や役割の解放性がなく,機関間の相互作用性が大きくなるという特徴がある。

4 包括型地域生活支援プログラム(ACT)においては,危機的状況に介入することが多いため,医師の役割が優先される。

5 多職種チームにおけるメンテナンス機能とは,チームの目的達成の課題を遂行していくことである。

解答:1. 、2. 、3. 、4. 5.    


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