問題23 福祉の思想や原理に関する次の記述のうち、正しいものを一つ選びなさい。
1 ウェッブ夫妻(Webb、S.&B.)は、著書『大英社会主義社会の構成』(1920年)において初めて、ナショナルミニマムの政策を提案した。その提案は、最低賃金、生存と余暇、住宅、公衆衛生、教育水準、そして環境問題に及ぶ広範なものであった。
2 ベヴァリッジ(Beveridge、W.)は、『社会保険および関連サービス』(1942年)において、国家が個人に生計維持の自発的努力を要求することは過度になりがちであるため、ナショナルミニマムは最低限ではなく最適水準に設定すべきだとした。
3 世界人権宣言では、すべて人は、社会保障を受ける権利を有し、各国の組織及び資源にかかわりなく自己の尊厳と自己の人格の発達のための経済的・社会的・文化的権利の実現に対する権利を有すると定められている。
4 バンクーミケルセン(Bank-Mikkeisen、N.)はノーマライゼーションの原理を世界に広めるためには、各国の文化の違いを考慮して、「可能なかぎり文化的に通常となっている手段を利用すること」という要素をこの原理の定義に含める必要があると主張した。
5 障害者の自立生活運動は、カリフォルニア大学バークレー校に在学する重度障害をもつ学生によるキャンパス内での運動として始まり、やがて地域での自立生活センターの活動に発展し、保護から自立支援へと福祉理念の変化を促した。
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