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社会調査の基礎・平成23年度

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問題77 事例を読んで、調査者の対応に関する次の記述のうち、社会調査における倫理の観点から、最も適切なものを一つ選びなさい。
〔事例〕
医療ソーシャルワーカーとしてX県内の医療機関で働く大学院生のAさんは、修士論文作成の研究のために、県内のいくつかの病院で働く10名の医療ソーシャルワーカーを対象に、専門職としてのキャリア形成に関する個別インタビューを実施した。

1 調査対象者が多忙に見えたので、調査目的や意図についての説明を省略した。

2 インタビュー調査で録音した発言のなかに事実誤認と思われる発言があったので、テープ起こしの段階でAさんの判断で修正を施した。

3 Aさん自身の職場の部下に対するインタビューにより得られた情報を、その部下の配置転換の際の参考にした。

4 ある調査対象者からデータの一部の公表を控えてほしいとの申出があったので、論文の該当部分を削除のうえ論文を修正した。

5 研究を終えたインタビューの録音データについて、分析・報告の終了後も保管し続けた。

解答:1. 、2. 、3. 、4. 5.    


問題78 横断調査と縦断調査に関する次の記述のうち、正しいものを一つ選びなさい。

1 広い地域を対象に行う調査は横断調査であるが、狭い地域のなかで若者と老人など多様な人を対象に行う調査は縦断調査である。

2 同じ対象者に、一定の期間にわたって複数回調査を行うパネル調査は、横断調査に含まれる。

3 1回限りの横断調査でも2つの変数の間の相関関係を見出すことはできるが、因果関係を明らかにするにはパネル調査の方が適している。

4 内閣を支持するか否かについて2つの時点で横断調査を繰り返し、内閣支持率に変化がなければ、支持・不支持の態度が変化した人がいなかったことが分かる。

5 パネル調査における「パネルの摩耗(又は脱落)」とは、第1回目の調査において無回答者が生じることをいう。

解答:1. 、2. 、3. 、4. 5.    


問題79 事例を読んで、調査票の作成に関する次の記述のうち、最も適切なものを一つ選びなさい。
〔事例〕
スクールソーシャルワーカーであるBさんは、Y市内の小中学校教師約500人へのアンケート調査を企画した。調査の内容は、主にソーシャルワーカー業務の認知の程度と、どのような場合に必要とされるのかを尋ねるものであった。

1 ソーシャルワーカー業務の認知の程度を把握するために、業務内容を記述した15項目それぞれに対して、リッカート形式の尺度を作成して尋ねた。

2 調査票が長くなると回答率が低下するので、できるだけソーシャルワークの業務に関する略語や専門用語を使って調査票を作成した。

3 教師の属性も把握したいので、性別、年齢、学歴、職歴、家族構成などを調査票の最初に設けて尋ねた。

4 ソーシャルワーカーがどのような場面で必要とされているかを把握するために、あらかじめ設定した10の場面に対して、SD(SemanticDifferential)法を用いて尋ねた。

5 できるだけ具体的な情報が必要なので、自由回答欄を多数設けて調査票を作成した。

解答:1. 、2. 、3. 、4. 5.    


問題80 社会調査における集計と分析に関する次の記述のうち、正しいものを一つ選びなさい。

1 クロス集計を行って変数問の関連を観察するには、相対度数ではなく観測度数を表示するのがよい。

2 t検定は、通常3つ以上のグループの平均値の差を統計学的に検証する手法である。

3 ロジスティック回帰分析は、2つの連続量変数の論理的に正しいと思われる因果関係の検証のために用いられる。

4 一元配置分散分析とは、データが平均値からどの程度散らばっているのかを検証する統計学の手法である。

5 2つの変数の問の擬似相関を検証するには、2つの変数に影響が想定される3つ目の変数を導入して、偏相関係数を計算してみるのがよい。

解答:1. 、2. 、3. 、4. 5.    


問題81 調査手法としての面接法に関する次の記述のうち、正しいものを一つ選びなさい。

1 深層面接は、主として臨床心理学の領域において使用されるものであり、社会調査においては使用されない。

2 フォーカス・グループインタビューは、あるテーマについてインタビュー参加者の合意形成に至ることを目標とする。

3 アクティヴ・インタビューでは、回答者を単に情報を収集する対象とみなすのではなく、相互行為によって意味を積極的に作成する者としてとらえる。

4 半構造化面接は、構造化面接と非構造化面接の中間に位置するあいまいな方法であるため、質的調査においては原則として用いない。

5 ライフストーリー・インタビューは、標準化された質問紙を用いて、回答者の人生の客観的事実について明らかにすることを目標とする。

解答:1. 、2. 、3. 、4. 5.    


問題82 質的調査における記録やデータに関する次の記述のうち、最も適切なものを一つ選びなさい。

1 インタビューの場において、面接者は相手の発言内容に集中し、一言一句を正確にメモすることに専念するべきである。

2 データ収集の対象となる文書資料には、官公庁などの公的機関による記録のみならず、手紙や日記などの私的文書も含まれる。

3 フィールドノーツを書く際には、事実だけを記述するようにして、調査者としての解釈は含めないことが望ましい。

4 アクションリサーチにおいては、専ら観察による記録を用い、面接や質問紙による記録は用いない。

5 参与観察においては、録音機や写真、ビデオ等を用いて記録を行うことは望ましくない。

解答:1. 、2. 、3. 、4. 5.    


問題83 社会調査においてコンピューターやインターネットを利用することに関する次の記述のうち、正しいものを一つ選びなさい。

1 ノートパソコンやタブレット型コンピューターは、調査対象者とのラポールを阻害するので、調査対象者宅を訪問するタイプの個別面接法で用いてはいけない。

2 コンピューターでデータを集計したり分析したりするためには、質問への回答はすべて数値化されていなければならない。

3 CATI(ComputerAssistedTelephoneinterviewing)と呼ばれる、コンピューターを併用した電話調査は、対象者の側でもコンピューターを用意しなければならない。

4 インターネット上で調査協力者を集める方法はいくつも存在するが、国民全体を代表するような無作為標本が得られる方法はまだ考案されていない。

5 インターネットにつながったコンピューターを使って調査の質問に回答する方法は、入力ミスが多発するので、用いてはいけない。

解答:1. 、2. 、3. 、4. 5.    



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