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精神保健福祉論(事例1)
次の事例を読んで、問題45から問題47までについて答えなさい。
〔事例〕
Fさん(48歳、男性)は大学在学中の21歳の時に統合失調症を発病し、P県Q市にあるU精神科病院に、今回の3年間に及ぶ入院を含め5回の入院歴がある。現在は、U精神科病院を退院して半年が経過しており、自宅に戻り一人で暮らしている。U精神科病院へ5回目の入院に至った経緯、退院から現在までの状況は以下の様である。
Fさんは両親とR県S市の自宅で暮らしていたが、両親は今回の入院前に相次いで亡くなり今は身寄りもない。Fさんはそのまま自宅で一人暮らしを余儀なくされ、家事が十分にできない状況となった。心配した高校時代の友人から、自宅を貸して、R県T市にあるアルバイト先の近くにあるアパートに移り住むことを勧められ、アパートの賃貸契約を済ませ住民票の転入届を出したばかりであった。引っ越しを数日後に控えていた最中、Fさんはアルバイト先で同僚とのトラブルにより興奮状態になり、同市にある警察署に保護され、警察官通報に基づく精神保健指定医の診察の結果、医療保護入院となり今回の入院となった。(問題45)
今回の退院に際し、U精神科病院のG精神保健福祉士はFさんと面接を行い、まず再発の予防や生活を立て直すこととした。その結果、当面は自宅から近いZ市にある精神科クリニックで実施しているデイケアを利用することとした。また、両親の残した預貯金も無くなり、生活を維持するために生活保護の申請を行い、退院時にはその支給が決定され保護が開始された。(問題46)
Fさんは退院後の半年間、デイケア担当の職員からの支援を受けながら当初予定したプログラムを着実にこなしてきた。日常生活の自己管理もほぼできるようになり、先日、G精神保健福祉士と次のステップについて話合いを行った。そんな中で、Fさん自身も過去の就労体験の中で職場での人間関係等でうまくいかず、何度も失敗してきた体験を振り返り、一般就労が困難と考え、雇用契約を結ばずに、作業活動や対人関係の広がりをもたせるため、Q市にある障害福祉サービスを利用することとした。数日前に、Fさんあてに申請していた訓練等給付費の支給決定が届いた。(問題47)
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