精神保健福祉援助技術(2）

問題57 精神保健福祉士が用いる間接援助技術に関する次の記述のうち、正しいものを一つ選びなさい

1 ソーシャルプランニングでは、精神障害者家族会と家族の介護保障を求める署名活動を実施する

2 コミュニティワークでは、自治会とともに防災に関するアンケートを実施し、その結果に基づいて防災マップの作成を支援する

3 ソーシャルアドミニストレーションでは、精神保健福祉センターで精神保健福祉ボランティアの養成講座を実施する

4 インターグループワークでは、オンブズパーソンとして市町村における障害福祉サービスの必要量を把握し、整備計画を作成する

5 ソーシャルワークリサーチでは、グループホーム連絡会でリスクマネジメントの研修会を企画する

問題58 精神科病院に勤務する精神保健福祉士が行う社会資源の活用に関する次の記述のうち、適切なものを一つ選びなさい

1 認知症で通院中の男性(75歳)の息子が「介護の仕方が分からなく、戸惑っている」と相談に来たので、地域包括支援センターを紹介した

2 統合失調症で精神科デイケア通所中の女性(50歳)が「自分は働けるだろうか」と相談に来たので、就労移行支援事業所を紹介した

3 薬物依存で通院中の男性(30歳)の母親から「息子が暴れている」と電話があったので、相談支援事業所、保健所と連絡を取り、ケア会議の日程を調整した

4 双極性感情障害で入院中の女性(22歳)が「大学に復学したい」と訴えたので、障害者職業能力開発校へ一緒に相談に行った

5 自閉症の診断を受けた男性(19歳)の父親が、息子とのコミュニケーション方法について相談に来たので、地域活動支援センターⅢ型を紹介した

問題59 個別援助の終結段階に関する次の記述のうち、適切なものを一つ選びなさい

1 終結への拒否感を示す利用者には、他の援助機関を紹介する

2 終結前には面接の回数を徐々に増やして自立への不安を少なくする

3 終結時における精神保健福祉士自身の感情を吟味する

4 振り返りでは援助過程における利用者の問題点に焦点を当てる

5 残された問題はないと精神保健福祉士が判断した場合には終結とする

問題60 　Lさん(学生)は、1週間前から就労継続支援B型事業所で精神保健福祉援助実習を行っている。事業所では最近、ダイレクトメールの封入・発送を請け負うこととなったが、封入物のチェック等、これまでよりも複雑な工程の作業となっている。Lさんは緊張感の漂う作業場面で少しでもリラックスして作業ができるように、メンバーに対して、元気に明るく話しかけるようにしていた。 Lさんがメンバー10数人と作業をしていた時のことである。連日一緒に作業をしていたリーダー格のMさんに作業のことで質問したところ、「うるさい」と怒鳴られてしまった。
次の記述のうち、実習指導者がLさんに行う実習スーパービジョンとして、最も適切なものを一つ選びなさい

1 Mさんの余裕のなさを説明し、安心するよう指導する

2 振り返りながら、その時の状況を話してみるように促す

3 なぜそう言ったのか、Mさんに説明を求めるよう助言する

4 作業場面では集中しているので、あまり話しかけないよう注意する

5 Mさんと少し距離を置き、接触を控えることを勧める

問題61 親がアルコール依存症の人を対象としたグループワークに関する次の記述のうち、適切なものを一つ選びなさい

1 一連の展開過程は、アルコホーリクス・アノニマス(AA)の12のステップに従って進行する

2 準備期では、グリーフワークを行う

3 開始期では、断酒会を紹介する

4 作業期では、親の言動への対処方法を検討する

5 終結期では、アサーショントレーニングを行う

問題62 社会生活技能訓練(SST)で活用される技法に関する次の記述のうち、適切なものを一つ選びなさい

1 ドライ・ランでは、ロールプレイを使う

2 正のフィードバックでは、個々人の課題を明確にして練習を行う

3 般化では、好ましい行動を段階的に学習する

4 プロンプティングは、ロールプレイを終了した直後に行う

5 コーチングでは、問題を指摘し解決策を教示する