精神保健福祉士過去問


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精神保健福祉論(事例1)

次の事例を読んで、問題45から問題47までについて答えなさい。
〔事例〕
 Cさん(男性、41歳)は3か月前にP市にあるW精神科病院を退院し、同病院への通院とデイケア利用を行いながら、Q町で両親と暮らしている。 Cさんが発病したのは30歳のころで、Q町で暮らしていた時であった。昼夜逆転の生活が続き、自室に閉じこもることが多くなり、そのうちに独語も始まった。両親は心配し.受診をするように何度も説得を繰り返し、Cさんも受診だけならと渋々受け入れた。Cさんは両親とともにW精神科病院を受診し、D医師の診察を受けた。診察の結果、統合失調症で入院治療の必要性があるとの判断が示され、D医師はCさんに入院治療をすれば回復していくことを時間をかけて説明した。Cさんも「いつでも退院できるなら」と同意し、任意入院での入院となった。診察後、同病院のE精神保健福祉士はCさんに対し、病院での処遇や退院に関する説明を行った。(問題45)
 Cさんは1年後に退院したが、早い時期に仕事に就くなどして再発、再入院を繰り返し、社会生活から遠ざかった生活をすることになった。Cさんの父親は、Cさんの同級生が仕事や家庭を持っている姿を見るにつけ焦りを感じ、Cさんに対し、「ぶらぶらしていないでちゃんと仕事をしてほしい」とか「早く独立してほしい」と言ったりしていた。 Cさんは今回の退院に際し、W精神科病院のE精神保健福祉士を始めとする関係者との話合いを行った。その結果、まず、退院後よりW精神科病院のデイケアに定期的に通うことにした。また、障害基礎年金の2級と精神障害者保健福祉手帳の2級を取得し、生活基盤の安定化とともに手帳制度に基づくサービスを利用できるようになった。(問題46)
 現在、Cさんは日常生活上の介護を必要とする状況ではないが、今後の生活についてE精神保健福祉士と話合いを続けている。その結果、自立した生活を実現していくには段階的な準備、訓練が必要だとの助言を得、P市にあるXグループホーム(共同生活援助)に入居し生活体験を積み上げていくことと、R市にあるY就労継続支援B型事業所(以下、「Y事業所」という。)に通い就労に向けての訓練を進めていくことにした。(問題47)




問題45 次の記述のうち、E精神保健福祉士が行った説明として、適切なものを一つ選びなさい

1 入院に自ら同意したことが分かるために、「任意入院同意書」にあなたのサインが必要です

2 自分の意思でいつでも退院でき、退院を制限されることはありません

3 入院に関する書面を渡しますので、後で読んでおいてください

4 家族以外の面会には保護者の同意が必要です

5 退院の希望は、病院の管理者に申し出ることが必要です

解答:1. 、2. 、3. 、4. 5.    


問題46 Cさんに適用される税金の減免措置に関する次の記述のうち、正しいものを一つ選びなさい

1 預貯金額にかかわらず、その利子所得等に対しては課税されない

2 自動車税が免除又は軽減される

3 贈与税が非課税となる

4 住民税の障害者控除が受けられない

5 相続税の障害者控除が受けられる

解答:1. 、2. 、3. 、4. 5.    


問題47 CさんのXグループホー一ム及びY事業所の利用に閲する次の記述のうち、正しいものを一つ選びなさい

1 Xグループホームにおいて、ホームヘルプ(居宅介護)を利用することができる

2 Xグループホームの支給決定期間は、支給決定日が属する月末までの期間と3年の範囲内でQ町が定める期間を合算したものとなる

3 Y事業所を利用するためには、R市長の支給決定を受けることが必要である

4 Y事業所を利用するためには、障害程度区分2以上の判定を受けることが必要である

5 一般企業に就労した場合、その勤務形態にかかわらずY事業所利用の支給決定は認められない

解答:1. 、2. 、3. 、4. 5.    



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