精神保健福祉士過去問


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精神保健福祉論(事例2)

次の事例を読んで、問題48から問題50までについて答えなさい。
〔事例〕
 Fさん(男性、35歳)は自動車販売会社に勤める会社員である。これまでの営業成績は優秀であったため、営業成績の上がらない某営業所の所長に抜擢(てき)された。 Fさんが営業所長になって6か月が経過するも業績はなかなか改善されず、本社から、部下にノルマを課すよう命令された。しかし、部下からは反感を買ってしまい、Fさんはどうすればよいか悩む日々が続き追い詰められていつた。やがてFさんは、夜寝付けず食事量が減り、仕事にも集中できなくなった。
 ある日の朝、Fさんは通勤電車に乗るため家を出たものの、駅で電車に乗れなくなってしまった。結局その日は会社を休んだが、翌日も、その翌日も会社へ行けなくなってしまった。Fさんは妻に付き添われ、広告で見た精神科病院のストレス外来を受診した。そこで、医師より「うつ病です」と告げられ、仕事を休んでしばらく自宅で療養することを勧められた。その後Fさんは自室に閉じこもったままで食事もとろうとせず、そのうち「生きていてもしんどい。死にたい」と口にするようになり、妻の説得で再びストレス外来を訪れた。診察の中でFさんは、医師に「静かなところで一人になりたい」と訴えた。医師がこの病院の「ストレスケア病棟へしばらく入院してみますか」と言うとFさんは入院を希望し、そのまま入院した。(問題48)
 妻が会社へ連絡を取り、Fさんは医師の診断どおり3か月間会社を休むこととなった。しかし、入院しても状態は改善せず、更に3か月会社を休む期間を延長した。休職期間の延長が決まったことを受け、本社の総務課の担当者がFさんのところへ訪ねてきた。訪問の目的は、傷病手当金の支給についてであった。(問題49)
 結局、入院してから4か月経過したところで自宅療養に切り替え、更に2か月自宅療養した。Fさんはようやく復職できるまでに回復してきた。そこで改めて復職の仕方について本社の健康管理室の精神保健福祉士と相談した結果、精神障害者総合雇用支援に基づくリワーク支援を受けることとなった。(問題50)




問題48 Fさんの精神科病院への入院に関する次の記述のうちf正しいものを一つ選びなさい

1 主治医は、Fさんが自ら希望する入院なので、一般病院同様、自由入院とした

2 自ら希望する入院なので、Fさんは開放処遇を受けることを、主治医から口頭により、説明を受ける

3 精神科における開放的な環境での処遇とは、Fさんの求めに応じ、夜間を除いて病院の出入りが自由に可能な処遇をいう

4 Fさんのように自殺企図の恐れがある場合は、開放処遇の制限が必要となるため、入院形態を任意入院とすることはできない

5 Fさんが、自ら閉鎖的環境の部屋で過ごすことを希望した場合には、それが「患者の隔離」に当たる旨を主治医は文書で説明しなければならない

解答:1. 、2. 、3. 、4. 5.    


問題49 次の記述のうち、この支給手続の担当者による説明として、正しいものを一つ選びなさい

1 雇用保険から給付される

2 支給額は、1日について標準報酬日額の3分の2に相当する額が支給される

3 申請をする窓口は、住所地の市町村である

4 うつ病が治癒し、復職するまでの期間、給付を受けられる

5 うつ病が治癒し復職した後、同じ病気が再発しても、再度の給付は受けられない

解答:1. 、2. 、3. 、4. 5.    


問題50 次の記述のうち、この支援に関する精神保健福祉士の説明として、正しいものを一つ選びなさい

1 障害者自立支援法に基づく制度であると説明した

2 精神障害者保健福祉手帳を取得する必要があると説明した

3 地域障害者職業センターの支援が受けられることを説明した

4 この支援の利用には、前年の所得額に応じた費用負担がかかることを説明した

5 Fさん、雇用事業主、主治医、公共職業安定所の四者が職場復帰に向け話し合いながら進めていくと説明した

解答:1. 、2. 、3. 、4. 5.    

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