精神保健福祉士過去問


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精神保健福祉援助技術(事例3)

次の事例を読んで、問題75から問題77までについて答えなさい。
〔事例〕
 T県精神保健福祉センターでは、就労している精神障害者の自助グループV会が、月1回集まりをもっている。毎回20名ほどの会員が集まってレクリエーションなどを楽しんでいる。ある時、担当のC精神保健福祉士のところに会員のDさんが、バレーボールをしたいと言ってきたので、精神保健福祉センターの体育館で練習をすることになった。バレーボールは、一部の運動好きの会員には好評で、V会とは別にチームを作り、毎月1回練習をするようになった。その後、Dさんから対外試合をしたいという意見が出された。そこで、C精神保健福祉士は、県内の精神障害者スポーツに閲する当事者のニーズを把握することにした。(問題75)
 C精神保健福祉士は、スポーツ大会に参加したいという希望があったことから、バレーボールの県大会を実施できないかと考えるようになった。上司などと相談し、実行委員会を組織して大会準備を進めることになった。その後、T県の家族やボランティアを始めとする精神保健福祉の関係機関・施設・団体や、障害者スポーツの関係団体などで実行委員会が組織され、第1回委員会が開かれた。(問題76)
 県大会には、自助グループ、地域活動支援センター、精神科病院のデイケアなどに所属している20チームが参加した。V会から誕生したチームも出場したが、残念ながら2回戦で敗退してしまった。しかし、参加したDさんが、C精神保健福祉士のところへやって来て、「試合に負けたのは悔しいけど、試合の最中・チームに貢献してるなt役に立ってるなと感じた」と嬉(うれ)しそうに話してくれた。また数日後、C精神保健福祉士は審判を担当した役員から、皆が真剣に試合に取り組んでいたと声をかけられた。さらに、実行委員からも大会が成功だったと言われた。(問題77)




問題75 次のうち、C精神保健福祉士が行ったニーズ把握方法として、最も適切なものを一つ選びなさい

1 精神保健福祉センターで受けている相談内容を分析した

2 無作為抽出した県民にアンケートを郵送した

3 数か所の精神科デイケアのプ回グラムに参加し、メンバーに話を聞いた

4 他都道府県の精神保健福祉センターに電話し、実施状況を把握した

5 家族会を対象にグループインタビューを実施した

解答:1. 、2. 、3. 、4. 5.    


問題76 次のうち、この時点での実行委員会で検討した内容として、適切なものを一つ選びなさい

1 偏見を助長する可能性があるので、報道機閲の取材は断ることにした

2 企業に協賛を依頼することにした

3 精神障害者スポーツ振興に関する補助金制度の創設を県に働きかけることにした

4 V会に大会事務局の役割を担ってもらうことにした

5 事故防止を考えて、選手はスポーツ経験者とした

解答:1. 、2. 、3. 、4. 5.    


問題77 次のうち、これらの言葉を聞いたC精神保健福祉士が考えた大会の成果として、適切なものを一つ選びなさい

1 三障害統合が促進できた

2 新たな自助グループを組織できた

3 差別・偏見が解消できた

4 精神障害者の体力の向上を促進できた

5 関係機関や団体が連携できた

解答:1. 、2. 、3. 、4. 5.    

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